「引き算」の美しさ
地唄舞で一番大切なことは“動かない時間”です。
つまり、「間(ま)」。
たとえば、一歩踏み出すとき。
ただ前に進むのではなく、その一歩を出す前の“ため”や、“呼吸”、あるいは“迷い”までもが、舞になります。
そして見る人は、その“間”にこそ、物語を感じ取るのです。
多くを語らず、少しだけ残す。
それがかえって、深く届く。
そんな「引き算の美しさ」が、地唄舞の大きな魅力のひとつだと思います。

花崎流とは
花崎流地唄舞は「凛とした潔さ」「柔らかな中にある鋭さ」「削がれた中にある美」を特徴とする「東京の地唄舞」を自負する流派です。地唄舞は女性が育みそだてた日本では数少ない芸能で、内なる美を表現する舞として知られています。
地唄舞は神経を研ぎ澄まし身体の隅々まで動かしますが、タンデンを上手に使うことによって膝や腰に負担なく舞うことができますので幅広い年齢層の方に楽しんでいただけます。
初心者の方からご経験者、また、幅広い年齢層の方々が楽しめる花崎流地唄舞を、心ゆくまで楽しんでいただけます。