花崎流地唄舞

花崎流は「凛とした潔さ」「柔らかな中にある鋭さ」「削がれた中にある美」を特徴とする「東京の地唄舞」を自負する流派です。

地唄舞は女性が育みそだてた日本では数少ない芸能です。お座敷の狭い空間で子女の作法、嗜みから芸能へと発展したものであるため、大変繊細で、そして息遣い(間)がとても大事な芸能です。繊細な手先の動き、目線、身体の動きを肌で感じる空間を大事にします。舞台装飾も華美なものではなく、屏風、そして燭台の明かりが舞手と見者の世界を分ける結界として使われます。

地唄舞は神経を研ぎ澄まし身体の隅々まで動かしますが、タンデンを上手に使うことによって膝や腰に負担なく舞うことができますので幅広い年齢層の方に楽しんでいただける舞です。また呼吸法を取り入れることにより表現の幅も広がります。

地唄舞は、心を穏やかに真摯に舞うことで内なる美が溢れ、心を表現することのできるとても奥深く美しい舞です